社労士&行政書士の仕事 嬉しいこと困ること

資格試験の予備校や受験テキストでは、社労士・行政書士の現場の困りごとについては触れてくれませんよね?このコラム(動画)では、社労士・行政書士として現場の第一線で仕事をしている僕自身の目線で、仕事で感じる苦労話と逆に嬉しいお話を中心にお伝えしようと思います。
このコラムの目次
①お客様満足の維持がもっとも難しい
②行政手続きの期限管理 プレッシャーとの戦い
③社労士&行政書士の繁忙期は7月
④お客様からお知り合いを紹介いただく
⑤契約改定はいつもドキドキ
⑥このコラムのまとめ
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①お客様満足の維持がもっとも難しい
別のコラムでもお話ししましたが、社労士・行政書士として僕が提供しているサービスは、アドバイス業務と事務処理業務の2本柱です。アドバイス業務は単にお客様に対して助言説明するだけでなく、常に最高のパフォーマンスでお客様満足度を高める工夫が必要です。これが実は仕事の中で一番難しいところです。
今でこそ、お客様からクレームを頂くことはなくなりましたが、20代のころはよくお客様に叱られました。連絡するタイミングや方法、またお客様の会社の中で、人によっては伝えてはいけない情報などもあります。同じ表現を使っているのに、あるお客様は喜ばれても、あるお客様は感情を害される場合があります。
僕のこれまでの社労士・行政書士としてのキャリアは、接客上の創意工夫の連続でした。初めてこの業界に入られる場合、よほどセンスのある方でも何度も失敗を繰り返しながら、専門家としてのふるまいを身に付けていかれるのだと思います。
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②行政手続きの期限管理 プレッシャーとの戦い
次に苦労するのが期限の管理です。社労士、行政書士に限らず全てのお仕事には期限が定められていますが、僕たちの仕事の場合は、行政庁が定める法的な期限です。万一期限に1日でも遅れると、本来得る事のできたはずの権利を失う場合があります。
これをお客様に代わって行う訳ですから、相当な心理的プレッシャーがかかります。このプレッシャーに打ち克つメンタリティーが必要です。
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③社労士&行政書士の繁忙期は7月
うちの事務所に限って言えば、繁忙期は毎年7月です。7月は期限付きの業務が目白押しです。
労働保険 概算確定保険料申告
社会保険 算定基礎届
源泉所得税 納期特例の上半期分
福祉業界 処遇改善加算実績報告
多くの会社は夏季賞与の支給
7月はさすがに平常月に比べて時間外勤務が多くなります。うちの事務所で毎年7月は30~40時間の時間外勤務が生じます。1日平均1.5~2時間です。
7月が忙しいのは、行政庁の事業年度が4月~3月となっていることが理由ですが、企業側の決算月は自由に決めることができるので、例えば労働保険や算定基礎届なども、企業側の決算月に合わせて手続きすることができれば繁忙時期を分散できるのに、と毎年考えてしまいます。ま、考えるだけ無駄ですけど・・・。
7月の次に忙しいのは1月です。年末調整と給与支払報告があるためです。
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④お客様からお知り合いを紹介いただく
社労士・行政書士の仕事をしていて一番嬉しいのは、お客様からお知り合いの方をご紹介頂くときです。自分の気にいったお店を友達に教えてあげるときって、ありますよね。大切な人を喜ばせたいという思いだけではなく、絶対に嫌な思いをさせないという自信みたいなものがあるんだと思います。特に担当者を名指しでお客様から紹介を頂くときなどは、本当に嬉しくなります。
さらにここ数年、ちょっと珍しい現象がありますので、お伝えしたいと思います。
例えばAさんが新しく福祉事業を開業しようとして、知人のBさんに相談したところ、うちの事務所を紹介されたと。さらにAさんが別の知人Cさんに相談したところ、その人もうちの事務所を紹介。もちろんBさんとCさんは全く面識がありません。
Aさんからすると、相談した二人が口を揃えて、うちの事務所の名前を出したことになります。こうなるとAさんは非常に安心して、ご相談にお見えになるわけです。こういうことを聞くと、自分の勤めている会社のことを誇らしく思うのと、自分たちが目指している方向性が間違っていないのだという自信にも繋がります。
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⑤契約改定はいつもドキドキ
もう一つ嬉しいのは、お客様に契約更新頂くときです。うちの事務所の契約期間は1年間になっており、お客様の規模に応じて契約料金が決まる仕組みになっています。
例えば、契約料金が倍近くアップするときなどは、断られて契約解除になったらどうしようと、思ってドキドキするわけです。そんな時に、お客様に快くご承諾頂けて、
「次の1年もよろしくね」と言って頂けると、
「よしこのお客様のために精一杯仕事をしよう!」という気持ちが沸き立ちます。
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⑥このコラムのまとめ
今回のコラムでは僕自身が実体験した中で、社労士&行政書士をやっていてよかったと思う嬉しいこと、それと大変だなと思うことを中心にお話をしました。資格試験の予備校や受験用テキストでは教えてくれないリアルな声が届いていたら幸いです。
社労士、行政書士の資格に興味のある方は、
こちらからご応募下さい。ご質問もお待ちしています。


投稿者プロフィール


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◆社会保険労務士、行政書士
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(電話)0120-60-60-60 / 06-7739-2538
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