2020年版年間労働判例命令要旨集を買ってみた

2020年版労働判例命令要旨集

このコラムを3分読めば理解できること

・2020年版年間労働判例命令要旨集のブックレビュー
・年間労働判例命令要旨集がどんな書籍か

これから社労士職へ転職しようという方向けのブックレビューコラム。このコラムでは社労士法人の役員が、2020年版年間労働判例命令要旨集についてご紹介します。

このコラムの目次

①今年も出ました2020年版年間労働判例命令要旨集
②判例集初心者にも優しい裁判制度と用語集
③事件の概要と判決日2つの検索が使いやすい
④2020年版年間労働判例命令要旨集の中身をちょっと紹介
⑤このコラムのまとめ

①今年も出ました2020年版年間労働判例命令要旨集

今年も待ちに待った季節になりました。2020年版年間労働判例命令要旨集の(労務行政研究所)発売です!発売日は7月30日。アマゾンで注文しまして8月4日に手に入れました。

労働判例オタクとしては心待ちにしていた一冊です。

毎年この時期に発行される年間労働判例命令要旨集は、なんと昭和32年から続いていて、すでに60年以上の歴史があるそうです。その前年に出された判例を収録している、まさに労働判例の最新情報が分かる専門書です。

僕たち社労士には社労士法3号業務というのがあり、いわゆる相談業務です。

「労働者を解雇したいんだけど、できますか?」
「このケースでは残業代を払う必要がありますか?」

などの相談が中心です。

これらはもちろん、社労士試験範囲である労働基準法や労働契約法の条文を中心に理解を深める必要があるわけですが、実はそれだけでは実務知識としては足りません。

社労士試験にも出題される「判例」をどの程度理解しているかが、社労士としての資質を示す一つのベンチマークになるわけです。

その判例知識を常に最新の状態に保つためにも、年間労働判例命令要旨集は最適の専門書であると思います。

②判例集初心者にも優しい裁判制度と用語集

それでは具体的に、年間労働判例命令要旨集の構成についてご紹介していきます。

僕が年間労働判例命令要旨集を皆さんにお勧めする1つ目の理由としては、判例集の初心者である社労士にも優しい、冒頭の解説部分にあります。

僕の場合は行政書士と社労士でキャリアを積んでいるため、正直言って裁判制度については詳しくありません。

簡易裁判所、家庭裁判所、地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所などの関係性も、深く学習したことがありませんが、冒頭で図示されている部分を見ると、ザクっと裁判制度の概要を掴むことが出来るので重宝しています。

また併せて収録されている判例関連用語集では、判例を読むときに出てくる専門用語の解説があるので便利です。

例えば「却下」と「棄却」の違いや、「原審(げんしん)」の意味など、用語集を見るだけで理解できるため、大変効率的だと思います。

③事件の概要と判決日2つの検索が使いやすい

年間労働判例命令要旨集のお勧め理由の2つ目は検索性です。

毎年冒頭に5つ、前年の主要判例が詳しい解説つきで掲載されています。

目次は2つあり、冒頭には事件のジャンルごとで検索できるようになっています。

例えば「割増賃金」や、「解雇」などのカテゴリーです。

さらに一般の判例集との違いは、各判例のタイトルが具体的で詳しく書かれているため、目次を見るだけで興味のある判例かどうかが判別できる点も便利です。

例えば、

「ひげを生やしていたことを人事考課において低評価とすることの可否」

などです。んんん???どういう事件だろう???と興味を惹く内容になっています。一般の判例集ではおそらく、

「大阪市交通局職務上義務・・・事件」

などと表記されるのでしょうが、それでは目次としては分かりにくいですね。

後半には判決日順に項目が並んでいますので、例えば本書以外で、

「最高裁○年○月○日判決」

という情報をキャッチした場合、年間労働判例命令要旨集に掲載されていれば、簡単に検索できるわけです。

④2020年版年間労働判例命令要旨集の中身を紹介

それでは中身の構成を少しだけご紹介します。著作権法との関係がありますので、ほんの少しだけです。

例えば、先ほどの

「ひげを生やしていたことを人事考課において低評価とすることの可否」

ついて見てみると、139ページに掲載されています。

最初に「判決の要点」が分かりやすくまとめられているので、ここを読むだけでも大筋は理解できます。

続いて「事案の概要」と「判断」と続きます。ここでは判決の要点をさら詳しく記載されています。

判例によっては、「判決の要点」だけの掲載にとどまり、「事案の概要」と「判断」が省略されているものもありますが、それはそれで理解できるので問題ないと思います。

⑤このコラムのまとめ

以上が2020年版年間労働判例命令要旨集のブックレビューです。

日頃から労働判例に触れていると、いざお客様から相談を受けたときに、

「そういえば、あの判例に記載があるな」

と判例集に立ち返り、頭の中を整理した状態で応対できるため、社労士には必携の一冊だと思います。

このコラムでは社労士への転職に役立つノウハウをご紹介しています。

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